2015年11月09日(月)09:33 
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┃┃致知出版社の「人間力メルマガ」 2015.11.8(Sun)
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現代人の多くは、体の緊張によって、
まるでじっと息を殺しているように
呼吸が浅く、事あるごとに息をとめてしまう
癖が染みついているそうです。

あなたの呼吸はいかがでしょうか?

誰でも簡単にチェックできる
「一分呼吸」をぜひお試しください。


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    「一分呼吸であなたの癖をチェック」

    森田愛子(渋谷鍼灸理学治療室室長)

     ※『致知』2015年12月号
      連載「大自然と体心」より
 

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呼吸の質を改善するためにまず大事なことは、
いまの自分の呼吸が楽か否か、
安定しているか否かという基準を持つことです。

呼吸には「吸う」「止める」「吐く」の三つしかありません。

この三つの呼吸に慣れ、強化して呼吸力を養うこと。

そして、自分の呼吸癖に
気づくきっかけになるのが「一分呼吸」です。


◆一分呼吸

1 20秒かけて鼻から吸う

2 20秒止める

3 20秒かけて口から吐く


呼吸の最中に、手に力が入らないよう注意してください。

手に力が入ると肩がロックされ、
息が出入りしづらい状態になります。


慣れないうちは、20秒息を続けることが
難しいかもしれません。

その場合は無理をせず、
最初は3秒くらいずつからでも構いません。

少しずつ時間を延ばして、最終的に20秒ずつ、
合計一分で一呼吸できるようになるとよいでしょう。

一分呼吸を行うと、自分の呼吸の癖が分かり、
質のよい呼吸が楽にできるようになります。


さらに全身が温かくなる、気持ちが落ち着く
といった様々な効果を得られるでしょう。

現代人に多い、浅く止まりやすい呼吸は、
胸の上部で行われています。

こうした呼吸では息を体の芯まで取り込めず、
体の前面に散らばるように逃がしてしまっています。

そこで、息を逃さず体の芯まで
深く入る呼吸を身につけるのが「合掌呼吸」です。


(略)


呼吸法を通じて、鼻から吸った息が体の中心を通過し、
腹の底にストンと収まっていく感覚を味わってください。


大切なことは、一時的な訓練で終わらせるのではなく、
継続的に実践して普段の呼吸の質を高めていくことです。


深い呼吸の感覚を繰り返し体に覚えこませることで、
強く、太い呼吸軸が養われ、
体の不調も改善していくことでしょう。

2015年05月29日(金)10:26 
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┃┃致知出版社の「人間力メルマガ」 2015.5.17(日)
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誰しも人生では辛く、苦しいことに
出逢うことがあります。


そういう時であっても、
明るくイキイキとした人生を送るためには
何が大事なのでしょうか。


文学博士で国際コミュニオン学会名誉会長
として知られる鈴木秀子さんが語った
「明るくイキイキとした人生を送る秘訣」とは──。


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    「辛く苦しいことに出逢った時、
     その出来事をどう捉えるか?」


  鈴木秀子(国際コミュニオン学会名誉会長)


     ※『致知』2015年6月号
       連載「人生を照らす言葉」より


 http://www.chichi.co.jp/special/10mailmaga/


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自分自身をじっくり観察してみると、
いかに多くのことを先入観や既成の価値観で
決めつけてしまっているかに驚かされるのです。


一つのものの見方しかできず、
全く一方的な判断を急速に下してしまいます。


私の親しい友人に、ある大学教授夫人がいました。
夫の父も学者でした。


彼女は結婚するに当たって、
夫となるべき人からこう言われました。


「母が、烏が白いと言ったら、烏は黒色ではなく、
 白い色に見えるような目を持つように」


彼女は、この夫の言葉が何を意味したかが、
結婚したその日から嫌でも身にしみて分かりました。


老夫婦、若夫婦一緒に住む家庭で、
姑の言葉は絶対の力があったのです。


嫁は、姑が白と言えば黒いものでも白く見えるように、
自分に言い聞かせました。


彼女の結婚は想像以上に惨めなものであり、
忍耐と自分との闘いとの連続でした。


それが、ある時、久しぶりに彼女と会うと、
明るく溌剌として、自信に溢れ、若々しくなっているのです。


私は驚いて、どんな変化が彼女の境遇にあったかを聞くと、
周りは何一つ変わっていないといいます。


そして彼女は次のような意味の説明をしてくれました。


「私は自分の考えや思っていることを、
 はっきり表明する決心をしたのです。

 辛い体験をとおして私が結婚生活から学んだことは、
 他の人が、物事を必ずしも
 私の目に映るとおりには見ないということです。

 私の目に黒と見えることでも、
 白に見えている場合があると分かったのです。

 10人いれば文字どおり10色の物の見方があることをまず許し、
 それを理解し、その上で私も自分の考えや意見を述べようと決心したのです」


彼女の話を聞きながら、心の持ち方次第で
人がこのようにも変わるものかと、私は、ただ驚いていました。


そして、性急に物事を既成概念や先入観で決めつける習慣が
私の中にいかに根深いかを反省し、
彼女の辛い体験の実りから私も学ばせてもらいたいとつくづく考えたことでした。


他の人の立場をあるがままに受け入れることに、
まず大きな勇気と寛い心が必要です。


苦しい一生を送りながら、聖者と讃えられる人々の記録を見ると、
何と多くの祈りが「勇気と寛大な心を与えてください」という
叫びに満ちていることでしょうか。


世界中のどの人にとっても、いきいきと生き抜くには、
真の勇気と寛い心が土台として必要なのです。

2015年05月07日(木)08:43 
◆致知出版社の「人間力メルマガ」-----2015年5月6日 ◆


先日、王貞治氏の持つ最多得点記録を
日米通算で抜いたイチロー選手。


23年連続となる今季第1号ホームランを放っては、
通算70度目の1試合2盗塁を決めるなど、
41歳にして衰えるどころか、ますます進化を見せています。


そんなイチロー選手の専属打撃投手をかつて務め、
最も身近で支えてきた奥村幸治さんが語った
イチロー選手の「プロの流儀」とは──。


┌───────GWに読みたいイイ話─────────┐


   “最多得点記録・イチロー選手の「プロの流儀」”


   奥村幸治(NPO法人ベースボールスピリッツ理事長)

     
      ※『致知』2010年6月号
        特集「知識・見識・胆識」より
 

└──────────────────────────┘

オリックスで打撃投手を務めていた頃、
不調に陥った選手に「投げましょうか?」と声を掛けると、
ほとんどの場合、「頼む」と答えが返ってきた。


練習することによって、少しでも不安を取り除きたいと
思うのが人情というものだろう。


そんな中、私の申し出に一人だけ首を振った選手がいた。
当時20歳だったイチロー選手である。


試合後にその理由を尋ねてみたところ、
彼は「僕はこんな心境で試合に臨みたいんです」と言う。


「どんなに好きな野球でも、毎日続けていると、
 もう疲れた、きょうは嫌だなと思う時ってないですか? 

 そうなっては、自分の能力って絶対に発揮できないですよ。
 バットが持ちたくて持ちたくてしょうがない。
 そういう心境で、僕は試合に臨みたいんです」


そして彼はこう後を続けた。


「初めてお父さんとキャッチボールした時、
 どんな気持ちになりましたか? 
 またやりたいなと思ったでしょ。

 その気持ちなんですよ。
 そういう気持ちが自分でしっかりつくれれば、
 絶対に技術って向上していくと思いますよ」


イチロー選手のプロ入り3年目の年、
彼の専属打撃投手となった私は、
寮生活で1年間寝食をともにし、多くのことを教わった。


例えばこんな調子である。


「奥村さん、“目標”って高くし過ぎると絶対にダメなんですよね。
 必死に頑張っても、その目標に届かなければどうなりますか?
 諦めたり、挫折感を味わうでしょう。
 それは、目標の設定ミスなんです。

 頑張れば何とか手が届くところに
 目標を設定すればずっと諦めないでいられる。
 そういう設定の仕方が一番大事だと僕は思います」


二軍時代のイチロー選手は、
マシン相手に数時間の打撃練習をしていたが、
普通の選手に同じことをやれと言っても、
それだけの時間、集中してスイングすることはできない。


それがなぜ彼には可能なのかといえば、
私はこの「目標設定の仕方」にあるのではないかという気がする。


イチロー選手には自分にとっての明確な目標があり、
その日にクリアしなければならない課題がある。


その手応えをしっかりと自分で掴むまで、
時間には関係なくやり続けるという練習のスタイルなのだ。


私が彼の基盤として考えるもう一つの要素は、
継続する力、つまりルーティンを
いかに大切にしているかということである。


ある時、イチロー選手にこんな質問をしたことがあった。


「いままでに、これだけはやったな、と言える練習はある?」


彼の答えはこうだった。


「僕は高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、
 寝る前に必ず素振りをしました。

 その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。
 これが誰よりもやった練習です」


イチロー選手は卓越したセンスを持ちながらも、
ひたすら継続を重ねる。


私はこれこそが、彼の最大の力に
なっている源ではないかと思う。

■2015年04月28日(火)08:55  朗報!!!
┌───────今日の注目の人─────────┐


   「目の不調を解消する簡単エクササイズ」


     今野清志(日本リバース院長)

     
     ※『致知』2015年5月号
      連載「大自然と体心」より
 

└───────────────────────┘

目の不調の一番のもとは血流障害です。


これはストレスなどによって自律神経が失調をきたし、
胃腸の蠕動運動がきちんと行われなくなることに起因します。


血流が不足すると、目の角膜や水晶体に栄養を与える眼房水の生産量が、
正常時の四割から5割に減り、栄養不足が続くことで目の異常が引き起こされます。


目の不調というと、その原因を目にばかり求めがちですが、
実は自律神経や内臓など、体全体の健康状態と深く関わっているのです。


血流障害は酸素不足も引き起こします。
私たちの体を形づくる60兆の細胞はすべて
血液によって供給される酸素をエネルギー源としており、
1日10万回以上の眼筋運動を繰り返す目は酸欠の影響を大きく受けるのです。
 

最近は仕事でパソコンを使う人や、スマホやゲームに熱中する人が多くなりましたが、
長時間画面に集中していると姿勢が悪くなりがちです。


私たちは通常、1回の呼吸で450〜500cc空気を吸い込みますが、
悪い姿勢で呼吸をするとその量が5分の1くらいに減ってしまい、
目に供給しなければならない酸素が激減してしまうのです。


おまけに長時間同じ姿勢を続けることで血行が悪くなり、
画面が発する光の刺激を受け続けることも重なり、
目にきわめて過酷な状況を強いているのです。


窓を閉め切って空調を効かせたオフィス環境も、
目の負担になっています。


ドライアイが酷く、助けを求めてこられた患者さんの勤めているオフィスは、
空気が乾燥し、本来なら40〜60%は必要な湿度が13%しかないとのことでした。


いまの時代、自分のデスクに植物や加湿器を置くなど、
自己防衛は不可欠といえます。


私はかつて大学の医学部で研究を重ねる中で予防医学の重要性を痛感し、
中医学を修めて整体治療院を開業しました。


当初は目に特化した治療を行っていたわけではありませんでしたが、
低血糖症の治療を施していたある20代の患者さんが、
施術後、周りのものにぶつかりながら歩くのを見て事情を聞いてみると、
網膜色素変性症で視力が0・01以下になり、
視野狭窄を起こしているとのことでした。


有名な眼科医をいくつも紹介しましたが、
一向に改善の見通しが立たないため、
こうなったら自分が治してあげようと決意しました。


知人が扱っていた健康機器をヒントに独自の施術を試したところ、
初回の施術の直後にその患者さんは、「あっ、時計!」と、
それまで見えていなかった壁の時計を指さして叫んだのです。


翌日の施術後には針が動いているのも分かるようになり、
短期間で視野も視力も大きく改善しました。


それを機に試行錯誤を重ねて確立した目のエクササイズは、
特別な器具も必要なく、目のトラブルの大きな要因である
血流障害と酸素不足を解消できます。


毎日歯を磨いたり、顔を洗ったりするのと同じような感覚で、
日常生活の中で簡単に継続できるのがこのエクササイズの特長です。


具体的方法は以下のとおりです・・・

   * *

※この続きは『致知』2015年5月号 P132〜134をご一読ください。

2015年03月10日(火)11:41 
◆致知出版社の「人間力メルマガ」-----2015年3月10日 ◆


講演回数は7千回を超え、著作も90冊に及ぶなど、
これまで多くの人々に“やる気”を与えてきた
社会教育家の田中真澄さん。


かつて日経BP社に所属し、
『日経ビジネス』の基礎を固めた後、
43歳の時に独立。


以来36年間、己の身一つで、
講演と執筆だけで生きてきました。


そんな田中真澄さんが語った
「ビジネスで大事なたった2つのこと」とは──。


┌───────今日の注目の人─────────┐


  「ビジネスで大事なたった2つのこと」


     田中真澄(社会教育家)


    ※『致知』2015年4月号
      特集「一を抱く」より


└───────────────────────┘

サラリーマンは退職と同時に
「所属価値」を失ってしまいます。


大企業の権威をバックに肩で風を切る勢いだった人も、
会社の社員という所属価値を失ってしまえば、
誰からも相手にされなくなるものです。


その時、問われるのが「存在価値」です。


言い換えれば、


「どこの企業のどういう肩書の方ですか」から
「あなたには何ができますか」


という問いへの答えが求められるのです。


これからの人生百年時代をいきいきと生き抜く上では、
自分自身の「生き方革命」がとても重要になってきます。


私に存在価値の大切さを
気づかせてくれたのは父でした。


父は元軍人で私たち一家は戦後、
いまの韓国・釜山から日本に引き揚げてきました。


ところが、日本が独立するまでの6年半、
父はパージによって公職に就くことができず、
過酷な行商で家族の生活を支えたのです。


日本国内が食べるものに事欠いていた頃までは、
行商でもなんとか食い繋いでいけましたが、
物が豊かになるにつれて厳しさは増していきました。


それでも父は決して行商をやめようとせず、
朝早くから夜遅くまで人の2倍、3倍、
汗水流して黙々と働きました。


私はそういう父の後ろ姿をとおして
「人間は命懸けで打ち込めば生きられるのだ」
と教えられたのです。


父は軍人だっただけに商売には全く不慣れでしたが、
ある人からこう教わったそうです。


「田中さん、商売というのは簡単なんだよ。
 太陽のように生きればいいんだ。
 太陽は2つのものを人に与えてくれる。

 1つは熱。

 熱意を持って人に接すれば、
 その熱は自然と相手に伝わる。

 もう1つは光。

 光を与えて相手を照らし、
 関心を持ってその人の存在を
 認めてあげることが大事なんだ」


父は生前、


「俺は商いのことは何も知らないが、
 この2つだけは心の支えにしてきた」


と私に話していました。


私が個業家(個人事業主)として
自分の存在価値で勝負しようと思ったのも、
そんな父の影響です。


これまで有料の講演会だけでも
6500回以上も行ってきましたが、
私が伝えたいメッセージを凝縮すれば、
父から教えられた「熱と光を相手に与えよ」に
尽きるように思います。
 

老舗には私たちが学ぶべき点が多くありますが、
ここでは私たちが参考にすべきいくつかの例を
紹介してみたいと思います。


最初は、熊本市にある「花の木」という
家族経営の小さなレストランです。


創業36年と老舗と呼ぶには歴史は浅いのですが、
私が注目するのは36年間、1日も休まずに営業を続け、
しかも一切広告をしないのにファンが全国から
駆けつけて客足が絶えないことです・・・

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